平戸ふるさとカルタ

1枚の札のサイズ95mm×65mm クリックすると拡大画像↑
1組1000円(消費税込)

「あんもちよい、元気な声のこどもたち」「コルネリア、日本恋しと涙文」「にぎやかに、たたく子供のもぐらうち」「普門寺の石の灯籠蝉時雨」・・・

 かなり以前から、平戸の子どもたちがふるさとのことを知らないことが気になっていました。毎年春には、数百人のこどもたちが高校を卒業して平戸を巣立っていくというのに、ふるさとのことを知らず、また誇りも持てないまま送り出していることが残念でなりませんでした。楽しみながらふるさとのいろんなことに触れるチャンスを作れないかと模索していたときに、日本観光協会(当時。現在は愛知学泉大学)の内田州昭(くにあき)さんから「かるたを作ったら」とアドバイスをいただきました。

 5年ほどその案をあたためたまま、知らないうちに小学校PTAの役員をすることになりました。その後、当時の寺田卓蔵校長からPTA事業のアイディアを求められるチャンスがあって、このカルタが実現しました。1992年のことです。

 最初はPTAの方々からも、「かるたの素材になるようなことが、この平戸にあるのだろうか」と疑問を投げかけられたものです。キーワードのリスト作成から着手しました。人物・歴史・自然・民俗などいろんな分野ごとに思いつく限りのキーワードを並べたものを会員家庭に配布しました。どれかの言葉について、それがどんなことなのかをまず親子(家庭)で対話してもらい、読み札用の文章を応募してもらいました。400近い文章を最終的にあいうえお〜の44に絞り込み、クラス毎に分担して絵札の図案を応募してもらい、できあがりました。

 文章も絵も、松浦史料博物館の学芸員さんの監修以外にはプロの手を一切加えていないので、仕上がりは正直いまひとつですが、絵札にも読み札にも作者のお名前を入れるなど、自分たちの手作りであることにこだわりました。読み札の裏には、その事柄の解説も書かれています。

 子どもたちも、最初はたかがカルタ、という態度でしたがいざゲームとなるとすぐに熱中します。平戸小学校PTAでは毎年一月半ばの土曜日に学校をあげてのカルタ大会を実施しています。三人1チームの団体戦。体育館いっぱいにA3サイズの大判の絵札を並べてのファミリー戦など、こどもたちは知らず知らずのうちにふるさとのいろんなことを身につけていきます。

 かるたは市内書店の店頭、松浦史料博物館売店などでもお求めいただけます。
ご遠方の方でご希望がございましたら送料実費でお送りしますので、こちらまで。

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